この記事を読むと、楽器を触ったことがない方でも「コード進行」の基本的な概念を理解することができます。
「コード進行」を理解すると、音楽を聴くのが普段よりも少しだけ楽しくなります。
コード進行とは何かを世界一わかりやすく解説
それでは、さっそく解説を始めます。
ピアノ等の鍵盤楽器を鳴らしながら読んでいただけると一番良いのですが、なければストアから無料でダウンロードできるピアノアプリで大丈夫です。
もちろん、ピアノなんか触ったことない!という方でも問題ありません。
2本の指で鳴らせる音だけで、コード進行の基本は理解できます。
不安になる響き
まず、「シ」と「ファ」を同時に鳴らしてください。
ちょっと気持ち悪いというか、不安な響きに感じますよね?
安心する響き
次に、「ド」と「ミ」を同時に鳴らしてください。
さっきの不安が、安心に変わりましたよね?
コード進行とは何か
音楽は、この「不安になる響き」と「安心する響き」を繰り返すことで進んでいきます。
あとはこの組み合わせで、
- 安心→不安→安心
- 不安→安心→不安→安心
といったパターンが生まれます。
これをコード進行と呼びます。
コード進行とは何かを楽譜でわかりやすく解説
次に、「安心」と「不安」を実際の楽譜に当てはめてみたいと思います。
ハッピーバースデートゥーユーです。
五線譜の上にCとかFといったアルファベットが書いてますが、これが「コード」です。
なので、この曲のコード進行は、
C→G7→G7→C→C→F→C→G7→C
となります。
それぞれのコードの響き
3種類のコードが登場しますが、それぞれの響きを分類すると
C:安心する響き
G7:不安になる響き
F:どちらでもない中間の響き
となります。
コードを鳴らしながら歌ってみてください
2本の指でコードを鳴らしながら歌ってみてください。
一番最後の「トゥーユー」がわかりやすいですが、G7で不安にさせておいて、最後にCで安心して終わる。
世の中のJPOPソングは基本的に全て、このような構造になっています。
まとめ
音楽とは、「安心」と「不安」という感情の揺らぎを推進力にして進んでいくものであり、これを「コード進行」と呼びます。
これから音楽を聴くときは、「コード進行」を少しだけ意識してみてください。
どこが「安心」で、どこが「不安」なのか。
聴き慣れたあの曲が生まれ変わり、少しだけ人生が豊かになるかもしれません。